仕事環境2005【仕事人万歳】忘年会のご案内

2005年11月15日

“おねだり”症候群から抜け出ろ

おねだり”するのは何も子供だけではありません。
大人の世界でもよくあります。
とにかく「ちょうだい、ちょうだい」とおねだりするのです。
この言葉ではわかりにくいかもしれないので、こんな言葉ではどうでしょうか。
(自分が問題だと感じたことに対し)「誰か何とかしてくれよ」、(自分も当事者なのに)「うちの会社はレベルが低い」。
そうなんです、常に他者に依存し、誰かに責任を負わせ、まるで当事者意識がない、これが“おねだり族”の特徴です。
私もたぶんおねだり族にはいっていると思います。

「こんなに(長時間)働いているのに給料が安すぎる」、「休みがほしい」、「こんな会社では競争に勝てない」、こんなことを思ったり、言葉に出して言ったりすることはありませんか。
いえね、本当のことをいえば、私自身がこういうことをよく思っているんです。
で、後から自分の弱さを感じちゃうんですけどね。
冷静に考えてみれば、考え方を変えるだけでこれらの状況というのは自ら変えていけるはずなのです。
つまり、本来、会社の評価は労働時間の長さじゃなく成果に対してなされるべきものです。
また、休みがほしければとればいいだけだし、競争に勝てないという危機感を持っているなら勝てるように提案したり行動を起こしていけばいいのです。
それを自らやらなければ、たんなるおねだり族でしかないでしょう。


たしかに、おねだりで利益が得られるなら何もリスクを背負う動きをする必要はないのかもしれません。
子供が親におねだりして欲しいものを手に入れると、それに味をしめてまたおねだりをするのと同様、大人も同じことをします。
リスクがない分、ダメもとでやってみようと考える人もいるのではないでしょうか。
もしかしたら、子供がおねだりするのは大人の世界を真似ているだけなのかもしれませんね。

私は現在4社目の会社で働いていますが、働いたどの会社にも“おねだり族”はいました。
自分の仕事上の成果や会社に対する貢献は棚に上げて、ねだることに力を注いでいるのです。
そんなことに労力や能力を使うぐらいなら、違うことに関心を持ってほしいもんだとつくづく思います。
違うことというのは、おねだりが受け身なら、その逆の主体的・能動的なことという意味です。
不思議なもんで、社会人になっておねだりの習慣を身につけてしまうと、何かのきっかけでその姿勢を変えることがなければそのままその習慣が続いてしまいます。
つまり、あちこちに転職してみたところで相変わらずおねだり族でいるということです。
私はこれを「おねだり症候群」と呼びたいと思います。

もし、自己分析をしてみて、自分をおねだり族だと判定しそれを変えたいと思うなら、早速明日からでもねだることを止めてみてはいかがでしょうか。
「常に当事者意識を持って取り組む」、「自らが積極的に問題解決に取り組む」、そんな姿勢を心掛けるだけできっと行動自体も変わっていくことでしょう。



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この記事へのコメント

1. Posted by みんなで成功しよう会   2005年11月16日 08:56
私自身は、不遜な言い方ですが、逆の立場だと思っています。おねだりしないで会社の言われるすべてを受け入れてやってきました。自分に向きすぎていたのかも知れませんが、自虐的にならざるを得ない環境でした。環境を変えようということに取り組んできましたが性格上変わらなかったという次第です。その結果、現在、転職、独立を考えています。しかし、このように、逆パターンの場合にも「やってくれるだろう」というおねだりの背景があるのかもしれません。独立という形ではなく、組織、という自分の足で立っていない以上は仕方ないのかも知れません。
2. Posted by 通りすがり   2005年11月18日 19:52
サラリーマンと言われる方、全てが大きな意味でオネダリ族なんだと思います。

何から何まで責任を負うことをしていたら、自分でビジネスをやった方が良いと思います。

やらないのは、危険だからとか、能力が無いからだと言い訳をする訳ですよね?

ってことは、「安心」というモノをオネダリしているという大前提があるので、残念ながら、<オネダリ族>も、オネダリ族じゃ無いと思っている人も、外から見たら全く同じだと思います。ただオネダリする物が違うだけですね。

オネダリしていないと思っている人の方が、実は性質が悪いのかもしれないですね^^



3. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年11月19日 11:13
木下さん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

すべてを受け入れてベストを尽くす姿勢も大切ですよね。
その中で自分なりの工夫や努力が実ればいい結果を残せるかもしれません。
組織は組織ならではの強みもありますが、自分の足で立たざるをえない独立というかたちも自分を鍛えてくれますよね。
4. Posted by umi   2005年11月19日 12:26
ヨロンさん、こんにちは。

>サラリーマンと言われる方、全てが大きな意味でオネダリ族なんだと思います。

やるべきこともやらないで、対価だけ頂戴しようという輩が、得てして
全てを十把一絡に語ろうとすることが多いように思う。

等価交換 あるいは、正当な対価 というような実態は、仕事の世界でも
明らかに存在するので、長い目で見れば、オネダリ族の行く末は明らか
だろうと思います。

要は、もらいすぎた対価は、いずれどこかで支払うことになる、ということ
なのですけれど。
5. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年11月19日 12:53
umiさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

なるほど、鋭いご意見ですね。
「等価交換」、「正当な対価」、的を射た表現かもしれませんね。
オネダリというか、そういう考え方を基準に考えればわかりやすいです。
おっしゃるように、長い人生の中で帳尻は合っていきそうな、そんな印象を私も持っています。
6. Posted by umi   2005年11月20日 00:45
ヨロンさん。

>的を射た表現かもしれませんね。

済みません。両方ともマンガからの受け売りです。

「鋼の錬金術師」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757506201/250-5909344-2633841
「XXX Holic」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063347524/qid=1132415032/sr=1-10/ref=sr_1_10_10/250-5909344-2633841

マンガですが、どちらも捨てたものではありません。

7. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年11月20日 14:48
umiさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

漫画から学べることって多いですよね。
私はあまり読みませんが、外食する時に食事しながらお店に置いてある漫画を読むことがあります。

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