2005年09月05日

“宮仕え”の身ならどこも同じ

多くの勤め人は、きっと「今以上に自分を評価してくれる会社(組織)があるはずだ」、あるいは「今以上に働きやすい場があるにちがいない」と思っていることでしょう。
思ったままでずっと同じ場にとどまっている人もいるでしょうし、違う場を求めて移っていく人もいるでしょう。
私の場合は3回転職していますから、後者のタイプかもしれません。
転職に際しては、もちろん新しい会社に対して期待や夢を抱いています。
そして、入社時は新鮮な気持ちではりきっています。

ところが、不思議なもんで、同じ場に長くとどまるようになると、つまり社歴が長くなると、以前の会社で経験したような経験を再びするようになるのです。
例えば、前職時代に苦手な上司や同僚がいて、その人たちとの付き合いから逃れたい一心で転職したとします。
それなのに、移った先でも似たような上司や同僚に遭遇することがあるのです。
「あれっ、この上司は、以前仕えた上司に似てるな」と思ったことはありませんか?
私はそう思ったことが過去にしばしばありました。
結局、“宮仕え”の身である以上は、どこへ行こうがさほど変わらないということなのかもしれません。


特に、組織や自分以外のものに対して不平不満を持っている人は、おそらくどこへ行っても間もなく不平不満がたまってくると思います。
宮仕えの身は他人に自分が振り回されるわけだから、むしろ不平不満がたまるのは自然なのでしょう。
大企業の歯車が嫌なのでベンチャー企業に移ったとしても、大企業で働く以上に苦労する覚悟を持って移ったのでなければ後悔するだけです。
何でもこなさなければならない中小企業が嫌で大企業に移ったとしても、今度は何をやるにも手続きが必要になる組織の論理に辟易してしまうかもしれません。

いつだったか弟と飲んだときに弟がこんなことを言いました。
「なんだよ、結局、兄貴は転職してもいつも同じ不平不満ばかり言ってるんだな」と。
私は正直言ってドキッとしました。
なぜなら、本人は以前の不平不満とは違うはずだと思っていたからです。
ところが、弟にしてみれば、上司の悪口、会社への不満、周囲との人間関係の問題などは、私が最初に勤めた会社から現在勤めている会社にいたるまでずっと聞き続けているわけです。
自分しか見えていない私と違って、弟の見方はある意味客観的な見方といえるかもしれません。

私の言動からして、宮仕えの身であるかぎりは常に似た言動が繰り返されているとはいえないでしょうか。
まぁ、とはいえ、そのことに気づくにはやはり経験が必要です。
いろんな会社に転職して、いろんな仕事を経験してみて、「あー、どこにでも似ていることはあるんだなぁ」と気づくようになるんだと思います。
私も4社目を経験してみてそのことがやっとわかってきたように思うのです。




yoron at 23:22│Comments(0)TrackBack(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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1. 宮仕えこそ、素晴らしき道  [ ひろのきまぐれ日記 ]   2005年09月06日 00:21
 僕は今サラリーマンをやっているのですが、自分のやりたいことをするには  実は一番いい職業ではないか?と思っています。  すまじきものは宮仕え、とは言いますが、サラリーマンって会社を  うまく使えば起業なんて及びもつかない、大きなことを成し遂げられるも...

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