何でもやりまっせ、我は総務担当者なり“宮仕え”の身ならどこも同じ

2005年09月04日

古参 vs 新参

転職者、新入社員が新しい職場に配属されて一番気を使うのが「古くからいる先輩(古参)社員との人間関係」ではないでしょうか。
なぜなら、その人たちとうまく人間関係を築けるかどうかがその後の仕事のやり方に影響を与えるからです。
逆にいえば、最初の段階でこの人間関係づくりに失敗すると、後々まで悪影響を与えるし、人によっては嫌気がさして辞めてしまうでしょう。
私は現在4社目の会社で働いていますが、会社によっては最初の躓きが尾をひいたこともあります。
最初に躓いてもその後頑張ればいいじゃないか、と思うでしょ?
たしかにそうかもしれません。
しかし、私だけの経験ではありますが、最初に躓くと頭の中で考える以上に職場に溶け込むのが難しいのです。

例えば、本人だけの問題ではないかもしれませんが、最初にとっつきにくい人間だと周囲から判断されてしまうと、その後周囲との距離はなかなか縮まりません。
入社したばかりの人ほど、必死に自分から近づいていく努力をしないと良好な人間関係を築くのは難しいのです。
周囲のほうが気遣ってくれるなんて思っていたら大間違いです。
今の会社には、私を含め6人がほぼ同じ頃に入社したのですが、お互いに情報交換をしてみると、やはりそれぞれ苦労しているようです。
古い社員たちとどううまく付き合うかは、何度転職しても、それぞれの会社ごとに社風も違うので常に課題です。


一般的にいえば、入社直後は、社内事情が何もわかっていないわけですから、人間関係はニュートラルでいくのがいいように思います。
企業は人なり”とよくいわれますが、人は感情の生き物でもありますので、入社早々から周囲の反発を受けるようなことは避けなければなりません。
いくら正論を言ったところで、過去の経緯や社内の社員同士の力関係などを無視すれば、決していい結果にはならないでしょう。

入社間もない人にとって一番難しい状況というのは、例えば、社内にいろんな派閥があってその派閥の力関係で仕事が進められているようなときです。
自分の上司だけに話しを通しておけば仕事が進むと思っていたら、ある仕事は別の人の承認をとりつけることが必要だったなんてことはよくあります。
組織的ルートを通したらなかなか進まなかったのに、その仕事について強い力を持っている人のバックアップをとりつけたら順調に進むということはありがちです。
私のような転職者は、このあたりの社内構図に気づくことが重要なのです。

どんなに前職で能力を発揮していい仕事ができていても、転職したらまったくゼロからのスタートになります。
前職のやり方をそのまま持ち込もうとしたら失敗する可能性のほうが高いでしょう。
そのやり方が転職先の仕事のやり方よりいいやり方であっても、急には持ち込まないほうが賢明です。
誰だって、「お前のやり方はあまりよくない」といきなり言われるのは気に入らないものです。
そのあたりは、何ていうんでしょうか、大人の感覚みたいなもので人付き合いすることが大事です。
まぁ、私があえてこんなことを言わなくても、転職を経験している人はそんなことはわかっていることでしょう。
タイトルには「古参 vs 新参」と書きましたが、新参者にとっては常に古参社員とうまく付き合うことがいい仕事をするためのコツです。



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この記事へのコメント

1. Posted by Techy   2005年09月04日 15:52
ヨロンさん、お疲れ様です。
私も10年ほど前に転職した会社で同じ経験があります。基本的に振りかぶる方ではないのですが、自分を引っ張ってくれた上司中心に考えすぎ部下を見る部分が不足して失敗しました。今となっては良い経験です。やはりいち早く会社状況を見極めて出すぎず馴染んでから自己のカラーを出すのが得策ですね。
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年09月05日 23:43
Techyさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

ほー、Techyさんも似たようなご経験をされたんですね。
ただ、失敗すると次にその経験が生きてきますよね。

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