共鳴できなければ去れ判断に迷うときは“心の声”を聴け

2005年07月29日

アンフェアだよ、酒&煙草で決めるなんて

以下あなたへの質問です。
Q1.あなたは酒は飲みますか?
Q2.あなたは会社の人たちとよく飲みに行きますか?
Q3.あなたは煙草は吸いますか?
Q4.あなたは仕事中に煙草を吸いに喫煙コーナーへ行きますか?
ちなみに、私はQ1とQ2はYesで、Q3とQ4はNoです。
何でこんな質問をしたかって?
実は、仕事人にとって、酒や煙草というのは個人の嗜好にとどまらないからです。
どういうことかというと、酒の場や喫煙コーナーで重要な会話がなされたり、物事が決まることがあるんです。
酒を飲まない、煙草を吸わない人にとっては「えー、そんな馬鹿な!」と思うでしょう。
でも、これは事実なんです。

そう、世の中はアンフェアなんです。
私は煙草は吸わないので喫煙コーナーでどんな会話が交わされているか知りませんが、酒の場には何度も加わりましたので体験談としてお話できます。
もちろん、会社のカルチャーによって違う点はあると思いますけどね。
肩書きの高い人同士が酒を酌み交わしながら人事の相談をすることなんてあるんです。
例えば、こんな感じでしょうか。
A部長「アイツもそろそろ異動させたほうがいいな」
B部長「そうだな、俺もそう思う」
A部長「じゃ、○○の仕事なんかどうだい。今ちょうど人手が足りないんだ」
B部長「いいねそれ、じゃ早速根回しをするか」
こんな調子であなたの人事が決まっていたとしたらどう思いますか?


さっき世の中はアンフェアだと言いましたが、仕事とは何の関係もない酒や煙草で仕事上のことが決められるなんて、酒も煙草もやらない人にとってはたまったもんじゃないですよね。
よくつるんで酒を飲みに行く人同士がコミュニケーションが良いというのも変な話ではありますが、それが現実なのですからしょうがないでしょう。
私は大酒飲みなのでその点ではずいぶん得をしましたがね(笑)。
それまで面識がなかった人とたった一回一緒に酒の場で同席しただけで、翌日から急に親しくなり、それ以後いろいろ情報をもらったり仕事の面で助けてもらったことが何回もありました。

かつて勤めた会社で、酒が飲めないのに割勘負けを承知で酒の場によく加わる同僚がいました。
後で彼にそのことについて聞いてみると、彼いわく、「だって、酒の場でいろんな情報交換が行われ、重要な話し合いが行われることもあるので、仕事をうまくやるにはどうしても参加しておく必要があるんだ」と。
何もそこまで無理しなくてもと言いたいところではありますが、これは酒飲みの考え方なのかもしれません。
酒を飲めない人は、酒の場に参加できないことによる不利益を感じているのでしょう。

喫煙コーナーでのコミュニケーションも似たようなもんです。
煙草を吸わない人にとっては、仕事中に喫煙のために席をはずすことに不快感を持っている人は多いと思います。
「こちらは就業時間中はめいっぱい働いているのに、何で喫煙者は何度も休息が取れるんだ!」という感情です。
一方で、喫煙者にとっては喫煙の時間は情報交換の場になっていたりします。
私も経験していますが、かつて勤めた会社では、喫煙者が喫煙コーナーに集まっては非公式会議のようなことをよくやっていました。
非公式とはいえ、重要な内容の話し合いをよく行っていました。

酒飲みは嫌いだ、酒の場は嫌だ、喫煙者は嫌いだ、煙草の匂いのする場は嫌だ、そう考えるのは本人の自由だし、健康面からいえば酒も煙草もやらないのがいいかもしれません。
しかし、悲しいかな、こと仕事面に関しては、酒や煙草が変なところで差をつける要素になったりするのです。
もっとも、酒や煙草をやらない人が仕事ができたり、出世しているケースはたくさんあるんで特に問題視するほどでもないのかもしれませんね。




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1. 喫煙室での話  [ こちら某中堅企業企画室 ]   2005年07月29日 23:21
ちょっと前の日経ビジネスに花王の後藤会長のコラムが出ていて、喫煙室における社内情報収集の意義を述べておられました。 確かに、喫煙室ではなぜか上下関係も薄くなって、情報が得られやすい状況があるんですね。 後藤会長が喫煙者かどうかは知りませんが、非喫煙者に対し...

この記事へのコメント

1. Posted by Hiro   2005年07月29日 22:20
世の中なんて、そんなもんですよ。

私の身近にいる人で、年商40億、経常利益は20年以上億単位で出している人がいるのですが、腰は低いし、生活をお客様に合わせてしまう人なのです。

私と話すときは、「頭下げすぎて、腰が曲っちゃうよー」などと言いますが、裏を返せば「お前は頭が高い」と言っているのだと思います。


仕事上のキーパースンの趣味が盆栽なら、盆栽を始め、しかも、極める。
相手がゴルフを好きなら、ゴルフに打ち込む。

しかし、キーパースンが地位を失えば、翌日には盆栽を処分<ちょっと大袈裟な表現ですが、感覚的には

酒、タバコだけではなく、いろいろなところで、話は進むのでしょうね。
2. Posted by kochikika   2005年07月29日 23:22
ヨロンさん、どうもです。
古いエントリかつひまネタですが、同じような話を書いたことがありましたので、TBさせてもらいました。エントリ後、喫煙コーナーもお取り潰しになり、今は外でプカプカやってますが。。

Hiroさん、ごぶさたです。
その方、凄いです。今はどちらかといえば購買側の立場ですが、その方に狙われたら、わかってても発注しちゃうでしょうね。
3. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年07月30日 08:17
Hiroさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

お客様に合わせて商売するというのは基本でしょうね。
ただし、個人の生き方や価値観まで合わせるかどうかは極めて個人的な問題かなと思います。
前職時代の同僚で酒が一滴も飲めない営業マンがいましたが、接待こそするもののウーロン茶だけで時間を持たせてしまう人がいました。
それでもなぜかかなりのヤリ手でした。
たぶん、稼いでいる人にもいろんなパターンがあるのかもしれませんね。
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年07月30日 08:19
こちきかさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

喫煙ということでいえば、今はたぶん愛煙家には辛い環境かもしれませんね。
健康志向は強まるばかりですので、今度もますます厳しくなるでしょう。
私も酒を控えねば(笑)。

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