gooブログ『いつも心に太陽を』退職前夜

2005年07月03日

なぜ転職するのか?

転職をする理由は人それぞれでしょう。
理由としてよくあげられるものとしては、例えば、
・現状ではキャリアアップが難しい
・他にやりたいことがある
・家庭事情
・給料が安い
・残業が多い
・休日が少ない
・人間関係がよくない
・会社の将来が不安
・リストラされた
などなど。

キャリアアップが目的でも、その内容はこれまた人によって違うでしょう。
年収やポジションを上げることをキャリアアップと考える人もいるでしょうし、より自分がやりたいことに近づいていくことをキャリアアップと考える人もいるでしょう。
また、年収やポジションについても、1,000万円の部長クラスを狙っている人もいるかもしれないし、経営トップを狙っている人もいるかもしれません。
そういったことを考えると、転職理由というのは転職者の数だけあるような気がします。


私は過去2回転職し、今日現在勤めた会社の数は3社です。
業界でいえば、自動車業界⇒建設業界⇒通信業界、職種でいえば、広報、総務、経営企画等管理業務一筋です。
3社のうち1社は外資系です。
企業規模でいうと数千人の会社から数百人の会社へと、だんだん小さい会社に移っています。
転職の際の企業選びは、もちろん私なりの基準を持って選んでいます。

こんな経歴を持つ私の転職理由は、漠然としているかもしれませんが、「人生が一回こっきりなら、いろんな仕事を経験してみたい。経験に裏付けられた言葉は重みが違うはずだ」というものです。
転職を経験する度に感じるのは、会社というのは外から見るのと内から見るのではかなり違うということです。
そして、それこそが私が得たい経験なのです。
マスメディアなどで評価の高い会社でも、内部で働いてみると、自分にとっては価値観が合わないなんてことはザラにあると思います。

例えば、福知山線の脱線事故を起こしたJR西日本だって、こういった事故さえ引き起こしていなければ、就職先の人気企業になっていたでしょうし、今でこそ叩かれる要因の一つになっていますが、利益優先主義でそのまま高収益を続けていればむしろ評価は高かったのではないでしょうか。
今回の事故を機に内部のいろんな問題が露呈されましたが、もし事故が起きていなければ同じ体制、やり方が続き、世間はそんなことは一切知らずにJR西日本に信頼を寄せ、高い評価を与え続けたかもしれないのです。

企業の内部に入ってみると、その会社のマネジメントの姿勢、日常のオペレーション、社員気質などが実感できます。
また、仕事を通して業界のことを知り、その仕事の知識やノウハウを吸収していくので、世の中のからくりが見えてきます。
そういう経験こそがとても貴重なんです、私にとっては。
自動車業界はこういう構造になっているのか、建設業界にはこんなしきたりがあるのか、通信業界の競争力の鍵はこれか、といったようなことがわかるたびに働くことの面白さを感じます。

たしかに、1社だけの経験でもいろんな経験は積めるでしょう。
学ぶ意欲さえあえれば、他人の経験からだって学ぶことはできるし、社内異動等でいろいろな職種の勉強もできると思います。
営業から経理に異動して経理のイロハについて勉強すれば、そのノウハウは他の企業でも活かせるものです。
簿記のスキルなんてどこの企業でも使いますしね。
もっとも、厳密にいえば、企業ごとに風土や微妙な違いがあるので、すぐそのまま使えるというわけでもないんですけど。

ただ、やっぱり、残念ながら“実感”はできないと思います。
最近、橋梁の談合事件が世間を騒がせていましたが、建設業界で働いてみると、談合という言葉がもっと身近に感じます。
談合体質の薄い業界にいてそういった業界をみると、「なんや、ひどい業界だな」ぐらいにしか思わないでしょう。
しかし、当事者意識で物事を見ると、同じ言葉でも違って受け止めるようになります。
そういうことがあるんで、私は違う業界に転職する度にワクワクするものがあります。
もちろん、肌に合わない業界、企業もあるので嫌な経験をすることもあるのですが、それはそれでいい勉強をしたと考えるようにしています。
転職って、ほんと、人生における大きな転機になりますね。





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