仕事人と鞄の関係足りてますか?睡眠時間

2005年06月06日

必ず襲う「これでいいのか>自分」

勤め人をやっていると、いつどの時点かは人によって違うでしょうが、必ず「私の人生、今のまま(今の延長)でいいのだろうか?」という思いが襲ってくるような気がするんです。
そう思う瞬間は、通勤電車に揺られているときかもしれないし、風呂で一日の疲れを癒しているときかもしれないし、寝床に入って天井を見つめながら考えごとをしているときかもしれないし。
想像ですが、おそらく、そんなことは一度も考えたことがないという人のほうが少ないのではないでしょうか。

楽天の三木谷社長が、創業の動機の一つに、実家のあった神戸の大震災を経験して、「人生、いつどうなるかわからない。だったら一度しかない人生を悔いなく生きるために、やりたいことはやろう」という思いがあったということを雑誌か何かで語っていたような記憶がありますが、人間、自分の運命を変える出来事を経験したらきっとそういう思いが強くなるんでしょうね。
自分が実際に経験しなくても、他人の体験談を聞いて影響を受けることもあるかもしれません。


また、年齢とともにだんだん“残り人生”に対する意識が強くなり、それゆえ、これまで我慢してやらなかったことをやってみたくなるということもあると思います。
よく定年前で会社を辞めて趣味の延長で商売を始める人がいますが、そういう人は、きっと残り人生を好きなことをやって燃焼しようという思いに至ったのではないでしょうか。
「これからは他人に雇われない生き方をするぞー!」みたいなね。

私は現在3社目の会社で働いていますが、会社をいくつか渡り歩くと、「勤め人って、働く場所を変えてみても似ている面がたくさんあるな」と感じるようになりました。
組織の論理、人間関係、人事評価、、、表面的な部分は会社、組織ごとに違って見えても、結局本質の部分はほとんど同じだったりするんですよね。
これほんとですよ。
そう考えると、環境の変化を期待するより、自分自身が変わることがポイントかなと思います。

40歳を過ぎてますます思うようになりましたが、目の前の仕事ばかり追いかけていると歳月はどんどん過ぎていくんですよね。
「これを明日までに片付けなくちゃ」、「来月の会議までに企画書をまとめなくては」などと頭の中を仕事でいっぱいにしていると、あっという間に1年が過ぎていきます。
そういう点では、会社、組織というところは、「ゆっくり何かを考える(する)」には不向きなところかもしれません。

「これでいいのか>自分」と思う瞬間がときどき襲ってきても、仕事の納期がそれを長続きさせない環境にしてくれます。
かくして歳月だけが過ぎてゆき、ある日自分の人生を振り返り、そして今後の人生に思いを馳せたとき、これまでとは違う自分、本来の自分らしい自分を取り戻すべく行動を起こしたいという思いに駆られるのかもしれません。
今この瞬間にも、どこかで誰かが自分自身の人生を見つめ直していることでしょう。




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
仕事人と鞄の関係足りてますか?睡眠時間