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2005年05月27日

辞める瞬間(とき)の思いはいつも同じだ

6a0d6cba.jpg写真の本のタイトルじゃありませんが、私が心の中で何かを決め行動を起こす瞬間(とき)は、“”が常に同居しているようです。
で、今度は何を決めたんだって?
実は、7月いっぱいで今の会社を辞めることにしたんです。
既に上司には告げて了承を得ており、あとは淡々と退社日までの日を過ごすばかりです。
私が今の会社に入社が決まるまでのことを書いた記事を読まれたことのある方なら、「何でそんなバカなことを」と思うかもしれません。

今の会社には昨年12月に入社したのですが、決まるまでに無職11ヶ月間の就職活動の戦績は“89戦88敗”でしたからね。
この戦績については、かなりたくさんの方々から驚かれました。
もっとも本人は、それぐらいは覚悟の上ではありましたが。
ちょうど40歳のときに入社できたわけですが、入社して8ヶ月で去ることになりました。
オーバー40で辞めちゃうわけですから、今度はさらに厳しい環境が前途に待ち受けているかもしれません。


私が会社を辞めるのは、今度で3度目になります。
最初の会社には8年半、次の会社が7年半、そして今の会社は8ヶ月の命でした。
何やら勤務期間が短くなりつつあるようです。
なのですが、本人はこの決断に一切後悔はしていません。
「次は何をしようかな」などとのんきに考えております。
やっぱり、心の中に棲んでいる“愚”の仕業に違いありません。

3度会社を辞める決心をしたわけですが、私の場合、どうやら、辞める瞬間(とき)の思いというのは3度ともほぼ同じです。
どういう思いかといえば、「今辞めねば自分がダメになってしまう!」という思いです。
一度そう思い込むと、どんどんその方向へ進んでいってしまうのです。
もう誰にも止められません。
仮に誰かが(親しい友人や知人でも同じでしょうが)、「おい、早まるな。自分の年齢、置かれている環境をよく考えろ」と言ったところで、私の行動が止まることはないと思います。

写真で紹介した『「愚」のすすめ』(弘兼憲史、新講社)には、私の中の“愚”をさらに助長するような言葉の数々が並んでいます。
・心の中の「愚」はわからないことは「わかりません」と言う
・「やってみたい」と感じたらすぐやろう
・準備不足はスタートしてからでも解消できる
・行きづまったときこそ「愚」の出番だ
・「今日の充足感」をまず求めよう
・組織や集団は「ないもの」と考えてみる
・やり直しのきかない人生なんてあるはずがない
〜同書の目次より抜粋〜

独身の身軽さというのはあるかもしれませんが、40代ではあっても「やりたい何かはある」し、「やればできる」という思いもあります。
いや、40代からこそ、今のうちに行動しておこうと、つい一歩を踏み出してしまったような気がします。
8ヶ月という期間が短いかどうかは考え方次第でしょうが、私には、それ以前の無職期間の11ヶ月より長く感じました。
おそらく、前回の退職のときに比べ、“周囲に自分を合わせていく”という考え方の割合が減ってきているように思います。
つまり、自分の思いと環境にズレがある場合、ズレをなくそうと努力するのではなく、「自分の思いを優先し、その思いを実現させる道を探そう」となってしまったわけです。

以前読んだある雑誌に、ある会社の経営者の言葉としてこんな言葉が紹介されていました。
「目の前に、楽ができる道と苦労する道があった場合、苦労する道を選んだほうがいい」と。
私は今回自分が選んだ道がどちらの道なのかわかりません。
ただ、一つだけ確実にいえることは、「自分の人生なんだから、どんな選択をしても後悔だけはしないようにしよう。優先すべきは、常に自分の思い」ということでしょうか。
3度目の退職にあたっても、どうやら私の思いは同じようなので、今後は、その思いをかたちにしていくことを考えてみようと思います。




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この記事へのコメント

1. Posted by espio999   2005年05月29日 01:06
まだまだ社会には保守的な部分が多く残されていますから、厳しいこともあるかと思います。個人的に5回の転職を経験し、現在6社目に勤務中です。年齢の差異もございますが、4社目に至る際の転職は厳しかったことを覚えています。

ちなみに、「僕はこうやって11回転職に成功した」の山崎元氏は、年初に12回目の転職をしています。極端な事例では有りますが、こういう人たちがどんどん増え、より柔軟に行動できる社会が到来することを願わんばかりです。
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年05月29日 11:08
espioさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

6社目ですか、すごいですね。
山崎氏の12回目というのもすごいですが、そういう方は売るものがはっきりしているんでしょうね。
おっしゃるように、転職がし易いような社会環境になっていってほしいものです。
お互い自分の夢、目標に向かって頑張りましょう。
3. Posted by 父さん   2005年06月06日 16:09
ヨロンさん、初めまして。

「今辞めねば自分がダメになってしまう!」

お気持ちよく分かります。

私も3回転職を経験しており、現在、昨年の9月から小さな外資でGMをやっています。立ち上げからやっているのですが、先日、カミサンからも「最近のあなたは病んでる。このままだと腐っちゃうよ」と指摘されて愕然としたのです。

カミサンが言うには、充実しているときの私は、愚痴ばっかりでも、どんなに疲れていても目がいきいきしているそうですが、今は背中が丸まって目もどんよりしているそうです。

正直、悩んでいるんで一番身近なカミサンには分かるんだなって思いました。

今の会社に決めたときは「俺なら絶対!大きく出来る!」と意気込んでいたのですが、今考えてみると自分でビジネスがやれるチャンスに喜んでいただけで、商材に惚れ込んで決めたわけではないのです。

商材に惚れ込むってことが大切なんだと気がつきました。
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年06月06日 22:15
父さん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

お立ち寄りいただきありがとうございます。
私は独身ですが、やはり奥さんは夫の姿をよく観ているんですね。
そうなんですよね、自分でも元気がないのがわかると、それは自然に周囲にも伝わるもののようです。
商材に惚れ込めるかどうかって大事ですよね。
好きになれないものは、いつか壁にぶち当たります。
私も最近そういうことをよく実感するようになりました。

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