第3回ブロガーオフ会【こだわり】を開催します<参加者募集>核心をついた「同情するなら金をくれ!」

2005年05月10日

劣等感を踏み台にできるか

今日は久々に早く帰宅したので、NHKの『プロジェクトX』を観ることができました。
以前はこの番組をよく観ていたのですが、ここんところはずっと観ていませんでした。
リアルタイムで観れなければビデオに撮ればいいじゃないかと思うでしょ?
ざーんねん!私はビデオデッキを持っていないのです。

まぁ、それはさておき、今日の番組は久々に胸を打つ物語でした。
この手の番組は多少脚色され美しくつくられているのはわかっているのですが、でもいい話はやっぱりいい話なのです、まったくの作り話でなければ。
今回は、大阪の淀川工業高校の合唱部が日本一の座を獲得するまでの物語でした。
ある日、1人の若い先生がこの高校に赴任してきたそうです。
その先生が学内に足を踏み入れてみると、不良学生のたまり場のようで、生徒たちはやる気をすっかり失っていたのだとか。
現実を目の当たりにし、先生は念願の教職に就きながら、転職を考える日々が続いたそうです。


そんなある日、教室の前を通りかかったとき、何人かの生徒がギターを弾きながら歌を歌っている場に遭遇します。
ここから先生の思い、行動が徐々に変わり始めます。
自身も歌が好きだったこともありますが、ふてくされていた生徒たちを歌を通して成長させようとするのです。
最初は合唱部をつくることに反対だった学校側も、生徒や先生の熱心な取り組みを知るにつけ、次第に認めていくようになり、ついには淀川工業高校に合唱部が誕生します。

そして、ひたむきな練習、若き先生の熱き特訓のたまものか、初めて出場した関西合唱コンクールでいきなり銀賞を獲得します。
当時の合唱部の第1期生の1人が番組に出演していましたが、当時の頑張り精神、達成感がその後の人生観に大きな影響を与えたと言っていました。
こういうのってわかるような気がします。
あなたにも経験があるかもしれませんが、若い頃に「感動」、「頑張った後の達成感」を強く感じた経験があると、それはその後の生き方にずっと影響を与え続けるものです。

やる気を失った、劣等感のある生徒たちが、この先生に出会わなければ、あるいは歌を歌う機会がなければ、この物語は生まれなかったでしょう。
逆に、この先生がこの高校に赴任しなければ、過去の人生を通して歌を好きになっていなければ、同様にこの物語は生まれなかったに違いありません。
きっと、偶然のような縁が両者を、両者の人生経験を結びつけ、そこから感動への道が始まったのです。

すべてのものに恵まれた人でもなければ、大なり小なり劣等感を持っているのではないでしょうか。
他人からは恵まれた人に見える人でも、他人が知らないだけで何かしら劣等感を持っているということは大いにありうると思います。
劣等感は決して悪いものではなく、それを踏み台にできれば、より一層人間を成長させてくれるものです。
劣等感は“悔しさ”を生み、悔しさは「いつかきっと」という強い思いを生むきっかけを与えてくれます。
その思いを実現できるかどうか、また実現できるまでどれぐらいの歳月を要するかは人によって違うでしょうが、劣等感を踏み台にできるような人であれば、実現の可能性は高いでしょう。

これまでの人生を振り返ってみると、私はいつも周囲に対し、何かに対し常に劣等感を持っていたように思います。
いやいまだにいろんなもの(こと)に対し劣等感を持っているような。
ただ、その劣等感をはねのけようとすることで、打ち込む何かを見つけることができているような気がします。
あるときは、それが趣味であったり、仕事であったり、、、その時々で違いますけど。
何にしろ、劣等感を持つのは正常なんだと考え、それを踏み台にして一歩、二歩と前進したいものです。



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この記事へのコメント

1. Posted by ひろ   2005年05月11日 19:38
淀川工業高校ですよ。元ラガー、現コーラス団員の僕としては、ラグビーとコーラスが得手という不思議な高校です(^^
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年05月11日 22:19
ひろさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

教えていただきありがとうございます。
ひろさんも歌がお好きなんですね。
私はせいぜいカラオケで歌うぐらいです。
3. Posted by マスクめろん   2005年05月11日 22:43
社会人二年目のめろんです。時たまこちらを拝見させてもらってますが、今回のもなかなか興味深いですねえ。
んー、あたしは踏み台にできているだろうか?改めて考えてみましたよー。劣等感とか感じない強者(ずーずーしいうちの係長!笑)みたいのもいますけどねーあはは。
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年05月11日 23:55
マスクめろんさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

コメントをいただきありがとうございます。
係長さんは素晴らしい方なんですね(笑)。
私もかつて係長という役職に就いていた頃がありますが、ひょとして周囲からそう思われていたのかしらん(^^;
冗談はさておき、今後ともよろしくお願いいたします。

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