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2005年02月26日

キャリア設計、描いてますか?

前職時代、“あなたは、今後どういうキャリアを積んでいきたいと思いますか?”ということをキャリア設計シートに書かされたことがあります。
それまでは漠然としか将来のことを考えていなかったので、改めてきちんと紙に書こうとするとなかなか書けず、いかに自分が自分のキャリアについて真剣に考えていないか思い知らされました。
当時は、これまでの業務経験で人事総務系の仕事が強みと認識しているので、キャリアとして将来は人事総務のマネジメント(経営)をやりたいと書いた記憶があります。

なのですが、現在は考えを変えて、「ビジネスプロセスの改善・改革」の業務スキルをブラッシュアップして、将来はその道に活路を開こうと考えています。
こう考えたのは、最初の会社でBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)、次の会社でシックスシグマというビジネスプロセスを改善・改革する仕事を経験した際、ワクワクドキドキ感を覚え、大変だったけれどヤリガイを感じたからです。
それに、こういう仕事なら、将来的にも多くの会社でニーズがありそうだと考えました。


現在は40歳なので、(現時点での想像ですが)あと10年ぐらいは企業に勤めて経験をさらに深めてから、コンサルタントのような仕事で独立できればいいなと思っています。
とはいえ、ひょっとしたら今後の経験によっては、まったく違う道を選択することもありえますけどね。
ただ、何も目標がないよりは、漠然としたものでもキャリアを描いていると、勉強もしやすいし、ステップも踏みやすいのではないでしょうかね。

人によっては、“人生、出たとこ勝負”という人もいるでしょう。
長い人生、将来何が起こるかわからないという意味でいえば、そういう考え方もあるかもしれません。
自分の人生なんだから、どんな道を選択するのも自由だと思います。
私には弟がいますが、兄弟で考え方はまったく違います。
私は先述のように自分のキャリアを描きたいほうですが、弟は、とりあえず今がよければいいと将来展望をあまり持たずフリーターを続けています。

先日、雑誌『AERA』(2005/2/28号)を読んでいたら、今の30代は“学びたがり”の傾向があるという記事が載っていました。
必ずしも将来に向けて明確なキャリア設計をしているわけではないのだが、現状のままではどこか不安だというので、とにかく自己投資をして勉強しているというわけです。
ある意味、万一に備えた、あるいは将来のリスク回避のための保険みたいなもんでしょうかね。
ビジネススクールへ通う人が増えたり、資格取得のための勉強に励んだりするのは、そういうことなのでしょう。

私は今40代にさしかかりましたが、振り返ってみると、30代の頃は私も同じような感覚だったような気がします。
いつも“今のままじゃまずい!”という危機感みたいなものがあったような気がするのです。
だから、ビジネス書で知識を吸収することに努めたり、英会話を勉強したりと、そんなことに時間を費やしました。

しかし、40代になったところで、少しずつ考え方に変化が出てきています。
一言でいえば、今後の仕事人人生を歩んでいくうえで大切なことは、“経験(実践)していく中で、これまで学んだことを深めていくこと”だということです。
たぶん、知識ベースの学びなら、これまでに多くのことを学んだと思います。
もちろん、まだまだ足りない部分はありますけどね。
ただ、知識は知恵にしてこそ意味を持ってくるわけで、人とのコミュニケーションでは、人を動かすには、経験を踏まえた知恵こそがキーになるのです。
こういう思考というのは、きっとこの世代に始まるんだろうなとしみじみ思う今日この頃です。

実は、昨晩、就寝する前に“60歳までの未来年表”を書いてみようと試みました。
白紙に直線を一本描き、等間隔で45歳、50歳、55歳、60歳と書き、それぞれの間でどんなことをしようか書いてみようとしました。
が、具体的なことは何も書けませんでした。
漠然とした方向性は頭の中で描いていても、それを実際に設計(スケジューリング)することの難しさを実感した次第です。
夢や目標を実現するには、やはりこういう具体的な実行計画が必要なので、今後ともやっていこうと思っています。









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1. シックスシグマ  [ いい物を見よう。いい物を選ぼう。いい物を遊ぼう。あほっしぃ★のモノゴコロねっと。 ]   2005年04月14日 23:00
 ウチの会社に、怪しげなコンサルが入った。  80年代、日本の製造業を支えた「QC活動」を90年代に米国モトローラ社がアレンジし、GEで日の目を見た「シックスシグマ」という手法を使った収益改善策だそうだ。  日本ではソニーや日立マクセルが導入したらしい。  そん

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