必死な失敗ならいいじゃん!仕事を抱え込む人、さばく人

2004年12月23日

リーダーは“執念”を持つべし

集団の、あるいはチームを率いるリーダーとメンバーの違いはどこにあると思いますか?
いろんな点で違いはあるでしょうが、私は、1つあげるとしたら“執念”の違いをあげたいと思います。
自分の思いにこだわる強さ、とでもいいましょうか。

例えば、こんな状況を考えてみましょう。
あなたはある飲食店の店長だったとします。
ある日、店内に小さなゴミが落ちていました。
店内を接客で動き回る店員は、気づいているのかいないのか、誰一人としてそのゴミを拾おうとしません。
さて、店長であるあなたはどうしますか?
私が店長なら、自分で拾う、誰かに拾うように指示する、後で店員全員に対して注意する、等々何らかのアクションをとると思います。


店員の立場なら、「けっ、店長のやつ、うるさいな。気づいたら自分で拾えばいいじゃん」、「そんな小さなゴミぐらい大したことないのに、店長は細かいな」などと心の中で思うかもしれません。
こういう状況というのは、仕事の現場では日常茶飯事にあるのではないでしょか。
上司があれこれ細かく指示を出すほど、注意をするほど、部下はそれをうるさく感じます。
本当は、その指示や注意は的確にも関わらず。

もし、店員や部下に悪く思われたくないために、表面的な人間関係を維持したいがために、店長や上司が気づいた時点で店員や部下の指導・教育をしなかったらどうなるでしょうか。
店員は、小さいゴミどころか、そのうち大きなゴミが落ちていたって拾わなくなってしまうかもしれません。
部下は、手抜きやミスをしても、大した問題じゃないと感じるようになるかもしれません。
その結果、負のサイクルが回り出してしまい、その店や会社は衰退の道を進んでしまうのではないでしょうか。

だから、チームの先頭に立つリーダーの任に就いたら、とにかく“執念”を持つべきです。
メンバーからうるさがられても、少々嫌われても、自分の思いを貫いたほうがいいと思います。
当たり前のことですが、チームというのは、リーダーがいないとまとまりません。
それだけリーダーの役割は重責です。
チームの目標、目的のために常に方向づけを行い、メンバーのモチベーションを高め、確実に前進しなければなりません。
これはリーダーにしかできないのです。
リーダーの素質のある人しかできないのです。

私は現在インターネット上で異業種交流会を主宰していますが、かつて、リアルな交流会を全国各地で開催し全国規模のヒューマンネットワークを築くために、週末の土日を使って全国各地を飛び回ったことがあります。
私は東京在住ですが、北は札幌から西は博多まで何度も飛びました。
かなりお金を使ったことは言うまでもありません。
また、交流会では初参加者も多かったので、毎回参加者リストを作って配布し、最初に自己紹介タイムを設けるようにしました。
これは、初参加者が気後れせず雰囲気に溶け込めるようにするためでした。
その他にも、交流会ではスナップ写真を撮り、後日参加者1人ひとりに手紙付きで送ったりしました。
これは、参加者に異業種交流会のファンになってもらうのが狙いでした。

メンバーの中には、「何もそこまでする必要なんかないんじゃないの」、「お前がそんなことしたって、メンバーにはそんなに通じないよ」と思った人もいるかもしれません。
たしかにそうかもしれません。
しかし、まさにここがリーダーとメンバーの違いなのです。
リーダーは、「絶対通じるはずだ」と信じ込み、執念でやっているのです。
その執念があったからこそ、チームを維持し、目標を達成することができたのです。
周囲が「アホくさ」と思っていたにしても、やり抜く意志とやり抜く行動力がリーダーの持ち味なんだと思います。

私は今の会社にはマネージャー職で入社しましたので、リーダーとしての意志と行動が必要です。
私はまだ未熟ですが、上司の姿勢を見ていると、リーダーの風格を感じます。
組織の中でのチームの進むべき方向性をきちんと示し、メンバーの動機づけや指導・教育もしっかりやっています。
若くしてリーダー職を務めるだけあって、会社の中でも一目置かれているようです。
この上司からも“執念”を感じます。
学ぶことがたくさんありそうです。
古今東西、リーダーというものは執念深いタイプなのかもしれませんね。





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この記事へのコメント

1. Posted by Deeploveyou   2004年12月24日 01:10
ヨロンさん、こんばんは。
おっしゃっていること、わかる気がします。
自分のこだわり=自分がやりたいと思ってやること、です。
回りからみて、「なんでそこまでやるの?」と思われようとも、
自分がそれが大事だと思えば、やればいいのです。
私は、同僚や年下の人に、うまく口では指導ができませんが、
自分の仕事のやり方を見てもらって、何かを感じてもらえれば、と
思っています。勿論、口下手でも、言わなければならないことは
いわないといけないけれど。なかなか難しいですね。
「損得」ではなくて、自分のこだわりは、大事にしたいです。
私は、日本人だけでなくて、海外の人とのかかわりもありますが、
国境を越えて、気持ちは通じます。
2. Posted by 小島愛一郎   2004年12月24日 20:32
小島愛一郎です。
少しだけご無沙汰しております。
新しい職場、いかがでしょうか?

さて、今回のヨロン様のおっしゃる
>やり抜く意志とやり抜く行動力
リーダーには必要ですね。絶対に。
そして「執念」というのは、言いかえれば、絶対に間違っていないと思い続けること。

絶対にできると思えば、ほとんどのことは実現すると思います。
逆に、「できるはずがない」という思考回路が先に働いてしまう方は、何においても、実現できない。

このように私は思います。
3. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年12月25日 00:34
小島さん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。
こちらこそご無沙汰しております。
仕事は、そうですね、まだ慣れないのですが、日々仕事量が増えるにしたがって身が引き締まる思いです。
おっしゃる通り、「絶対できる!」と信じ込むことがすべての始まりなんでしょうね。
その信念の強さが結果的にいい結果を生むのかもしれません。
来年もぜひお互い頑張りましょう!
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年12月25日 00:40
Deeploveyouさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。
そうですね、おっしゃる通りだと思います。
私は前職は外資系でしたが、自分の思いが日本人より外国人のほうにうまく理解してもらえたなんてことがありました。
なんかこういうのって面白いですよね。
自分のこだわりって、それがあるゆえ自分があるという存在意義のようなもんじゃないでしょうかね。
だから、こだわりって必要なものだと思います。

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