わかりやすく話すことを心掛けよう“異質”を受け入れられますか?

2004年12月05日

人ってそれぞれなんだよね

日常会話の中で、書く文章の中で、「日本人は・・・」、「若い人は・・・」、「古い人は・・・」というような表現をよく使いますよね。
例えば、そうですね、日本人は欧米人に比べ独創性がない、最近の若い人は何を考えているかわからない、古い人は頭が固くてどうしようもない、というような感じで。

こういう表現は何気なくよく使うのですが、個々人を見るうえでは、こういう一般的な見方をするのは危険です。
なぜなら、基本的に、固体としての人間は1人ひとり違う生き物だからです。
私もよく一般化してしまう傾向があるので使う状況を間違えないように気をつけなければならないのですが、人というのは、生い立ちも違うし、育った環境も能力も考え方も違うものです。


その昔、知人と一緒に飲んだ時、私が日本人論をとうとうと述べたことがあります。
それを聞いた知人がすかさず突っ込みを入れてきました。
「あのな、お前は“日本人は・・・”なんて言ってるけど、そもそも俺とお前は違うんだぜ。自分と違う人間を全部一緒にせんでほしいな」と。
いやぁ、こう言われた時は、頭をハンマーで殴られた感じでしたね。
もちろん、一般化、抽象化したほうが全体的なトレンドをつかんだり、全体論を述べるには都合がいい時もあるんですが、私が日本人論を述べた時は、頭の中に「人を個人個人で見る」という視点がまったくありませんでした。

考えてみればわかることなのですが、自分の身近な人たちだけを見て、「日本人は・・・」、「若い人は・・・」、「古い人は・・・」と言っても、言及したタイプとは違うタイプの日本人、若い人、古い人は、それこそ日本にはたくさんいるはずなんですよね。
自分の会社、会社の同僚たちだけを見て、日本の会社全体、世代を判断してしまっては、視野が狭すぎるとしか言いようがありません。
視野というのは、自分で広げていこうとしない限り広がっていかないものです。
“井の中の蛙、大海を知らず”という諺もありますが、居心地がいいからと井戸の中だけで生活していては、他の世界を知らないまま一生を終えてしまうことになります。

視野を広げると言葉で言っても、じゃ、何をすればいいのかということがあります。
視野の広げ方は、人それぞれ違うかもしれませんね。
その手段が仕事という人もいるでしょうし、読書という人もいるでしょうし、趣味という人もいるでしょうし、インターネットという人もいるでしょうし、人との付き合いという人もいるでしょう。
私の場合は、うーん、そうですね、読書、できるだけたくさんの人と会っていろんな話しをする、ということですかね。
人と会うということについては、そのきっかけをつくるために異業種交流会を主宰しています。

今振り返ってみると、若い頃は、人というのを個人としてではなく一般化して見る傾向が強かったように思います。
それは、たぶん、人生経験や仕事人としての経験が今より少なかったこともあって、読んだ本やメディアから得た知識に基づいて人というものを型にはめて見ていたからかもしれません。
心理学の本などを読んで、おこがましくも他人の心理を読んでいたつもりになっていたりしてね。
また、私がブログで「人間は」なんて書き方をしていても、所詮それは、私が今まで自分の人生の中で出会った人たちのことを思い浮かべながら書いているだけで、すべての人に当てはまるというものではありません。

生の人間に接すると、そして1人ひとり観察すると、“人はそれぞれ違う”ということを実感するのではないでしょうか。
Aさん、Bさん、Cさんが同じ世代であっても、Aさん、Bさん、Cさんは、すべての面において、細かい点まで違うはずです。
生まれた場所も違うし、家族構成も違うし、出身校も違うし、学校の成績も違うし、交友関係も違うし、嗜好も違うし、、、逆に、同じの部分のほうが少ないと思います。
そういうことに改めて気づけば、「日本人は・・・」、「若い人は・・・」、「古い人は・・・」という表現があまり意味のないものだということがわかると思います。
人全体を見るのがマクロ的見方で、個人個人を見るのがミクロ的見方という分類ができないわけではありませんが、日常的に人を見ている中で、案外“人ってそれぞれなんだよね”という視点が抜けていることが多いのではないかと気になるところです。

yoron at 22:27│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 人間バンザイ! 

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この記事へのコメント

1. Posted by コングBA   2004年12月07日 21:59
こんばんは。
うちは床屋です。
いろんな方がいらっしゃいます。
こちらの意見が真っ向から反論ってことよくあります。
被災者のレポートに嫌気をさしている方、たくさんいますよ。
嫁いでわかったこと、たくさんあります。
ある意味私も井の中、だったかも知れません。

経験は私の財産です。
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年12月08日 21:28
コングBAさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

やっぱり、いろんなタイプの人と付き合うことで視野が広がるんでしょうね。
同じ仲間内、人間関係だけだとどうしても「井の中の蛙」状態になってしまいます。
井の中だけにいても、自分は視野は広いと思ってしまうこともありますが、経験を積んだ人から見たら「あんたの世界は狭いよ」ってことはあるのかもしれません。
未経験の世界へ踏み出すことが“気づき”を与えてくれるような気がします。

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