身近に師はいますか?わかりやすく話すことを心掛けよう

2004年12月03日

上司の視点、部下の視点

何でもそうだと思いますが、実際にその立場になってみないと(それを経験してみないと)実感できないということがあります。
頭の中だけで考えたことや想像したことと、経験に基づいて考えたことや感じたことはやっぱり違います。
その一つとして、「上司と部下の関係」があります。
ここでは、組織の中における中間管理職(部長とか課長とか)と部下の関係としてみましょうか。

私は平社員の時代が長かったのですが、部下を持った上司の経験もあります。
この経験で痛感したことは、両者の立場には、その立場になってみないと実感できないことが意外にたくさんあるということでした。
平社員の頃、自分がダメ上司と思っていた人に対しては不平・不満が募り、居酒屋で同僚と一緒に悪口を言いまくったものですが、いざ自分が上司になって部下からいろいろと批判・非難されると、部下の言うのもわかるがこちらも辛いんだよ(それなりに苦労しているんだよ)と思うことがけっこうあるんです。


例えば、部下の提案が良かったので、その案を通すべく上司を含め社内調整・説得に動き回ったとします。
しかし、提案というのは全部採用されるというものではないので、よくまとまった提案なのに通らなかったということもあるでしょう。
いや、現実的には、社内でボツになる提案のほうが多いような気もします。
そういう時、上司の苦労も知らず、部下は一方的に上司を無能扱いし、提案が通らなかったのはすべて上司のせいだと思うかもしれません。
そう思われてしまう上司の立場は辛いものです。
部下は部下で、上司の知らないところで一生懸命勉強し、休みも返上して必死に考えて提案をまとめたかもしれません。
それを知らず上司が提案を素っ気なく扱ったら、部下は辛いですよね。

いつの時代も、上司と部下の間にはこういう埋めにくい溝があります。
その溝は、お互いの努力なくしては埋まらないものです。

上司を毛嫌いする部下、部下を見下す上司、両者の姿勢が改まらなければ関係改善はできませんよね。
何かの縁で上司と部下の関係ができるわけだから、お互いが相手を理解すべく努力する必要があると思います。
頭ではわかっていても、いつも接していると、相手に対し不平や不満が募るのはある意味しょうがないのかもしれませんけど。
上司と部下の関係って、本当に難しいですね。

あなたが今平社員だったとして、あるいは、平社員だった頃、上司が出す業務命令にこんなことを思ったことはありませんか?
例えば、
・(大量のコピーを命令されて)「コピーぐらい自分でやれよ!」とか
・(手書き文書のワープロ化を命令されて)「自分で入力しろ!」とか
・(いつも雑用ばかり命令されて)「こんな上司のもとでは成長できない!」とか
・(資料作成を急がされて)「一生懸命やってるのに、ふざけるな!」とか
部下の立場からいえば、忙しければ忙しいほどこう思うのです。

それでは、自分が上司の立場だったらどうでしょうか?
・部下の仕事よりも重要な仕事をやっているので、なるべく雑用は部下にまかせたい
・自分の文書を見せることにより、部下に勉強の機会を与えたい
・労働コストを考えれば、低付加価値の仕事は部下にやらせたい
・仕事のタイミング、スピードの大切さを部下に教えたい
といったようなことを考えながら、部下に仕事をさせるのではないでしょうか。
労働コスト一つとっても、仮に時間当たりの労働単価が部下が1,000円で、上司が10,000円だったら、コピーとりなどは部下がやったほうがコスト効率がいいわけです。
ふつうは、こんなことなんか意識せずに仕事をしているんですけどね。

いずれにしても、要するに、上司の視点と部下の視点は違うということです。
そういうことを考えると、勤め人をやるなら、両方の立場を経験しておくと、組織を生き抜くうえでプラスになるかもしれません。
人は他人から理解を示されると嬉しいものです。
上司の立場を理解してくれる部下、部下の立場を理解してくれる上司に巡り会えたら、上司も部下もお互いハッピーな気分になれるような気がします。










yoron at 22:52│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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